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ニガウリは文字通り苦い瓜。正式な植物名はツルレイシといいますが、沖縄での呼び名であるゴーヤーのほうが通りがいいかもしれません。熱帯アジアが原産地で、日本には江戸時代に伝わったとされます。主に沖縄や九州地方で栽培されてきましたが、近年は本州をはじめ、全国のスーパーで目にすることができるようになっている夏野菜です。
栄養素の面から見たニガウリの最大の特徴は、豊富なビタミンCを含むこと。その量は、ビタミンCが多いことで知られるキウイをも上回るほどです。ビタミンCは、免疫力を高めて病気にかかりにくくしたり、有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用を持つことが分かっています。特に夏場は紫外線の影響などで体内の活性酸素が増えるため、ニガウリの抗酸化作用が期待されます。またビタミンCには、体を暑さに順応させる働きもあるため、夏バテの防止に効果があるとされています。
ニガウリは、独特の苦みが食欲を増進させることによっても夏バテを防止します。苦みの成分はモモルデシンという物質ですが、これが胃の粘膜を保護したり胃液の分泌を促したりもします。こうした健胃作用も夏バテの防止に効果的に働きます。
一般にビタミンCは熱に弱いといわれますが、ニガウリのビタミンCは加熱しても壊れにくいことが知られています。油との相性も良いため、ニガウリを豚肉や豆腐と和えたゴーヤーチャンプルーは、夏バテ防止にぴったりのメニューといえるでしょう。また、薄く切ったニガウリを天日干しした後にフライパンで乾煎りしたものを、お茶として摂取するのもお薦めです。